
エミレーツ・スカイカーゴが、ボーイング747-400Fを2機導入し、貨物機事業の拡大を発表しました。
同社は、長期ウェットリースで2機の747-400Fを確保し、既存のボーイング777貨物機11機を補完するものだということです、現時点で同型機は、シカゴに週3便、香港に週9便投入される予定だということです。
さらに同社は15機の貨物機転換プログラムを受けた貨物機を新たに導入する計画であるとし、2024年のA350、翌年の777Xの導入による床下貨物の取り扱い能力の拡大も予想しているとしています。
エミレーツ・スカイカーゴは、今後10年間で、既存の容量を倍増し、貨物輸送ネットワークに20以上の新しい目的地を追加し、300機以上のワイドボディ機で構成される機材で、顧客にさらなる柔軟性とサービスを提供することを見込んでいるということです。
今回の貨物事業の拡大に際し、エミレーツ・スカイカーゴのシニア・バイス・プレジデントであるナビル・スルタン氏が以下のコメントを発表しています。
『現在の市場のボラティリティは、他の企業に躊躇させるかもしれませんが、エミレーツ・スカイカーゴは、私たちの計画を全力で推進しています。世界の航空貨物の中長期的な予測では、3~5%の上昇基調にあります。ドバイの対外貿易を倍増させるという戦略と、マルチモーダルロジスティクスが大きな役割を果たすであろう湾岸、西アジア、アフリカの市場で起こっている経済活動を組み合わせれば、エミレーツ・スカイカーゴにとってのチャンスは明らかです。
2024年と2025年に5機の777F、そして今後5年間で10機の777-300ERがコンバージョンプログラムで導入されるのを待つ間、私たちはリースした2機の新しい747-Fによって、すぐにキャパシティを得ることができます。私たちは、これらの追加機でも十分とは言えないと考えています。その頃には、必要に応じて貨物機転換プログラムを迅速かつ効率的にスケールアップできるようなMROのセットアップが整っているはずです。
新しい航空機は、当社の貨物機ネットワークを拡大し、エミレーツ航空の主要ネットワークとの接続を強化することを意味します。また、新しい機材構成は、さまざまなお客様にさらに良いサービスを提供するための柔軟性を与えてくれます。エミレーツ・スカイカーゴは、新製品の開発、デジタル化と技術革新のスピードアップのための投資も行っています。迅速で信頼性が高く、柔軟で効率的な専門的ソリューションを提供することで、市場をリードすることが私たちの野望なのです。今後、さらにエキサイティングな展開が待っています。ご期待ください』
・Emirates SkyCargo to double its capacity in next decade
Photo by Aero Icarus, via flickr